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Google撤退で百度売上アップが現実に。百度、第1四半期の業績、大幅拡大

近日、百度深センでパートナー向け大会を開催した。大会で公表されたデータによると、谷歌が中国から撤退した後の第1四半期で、百度の業績、特に新しいユーザーは大きく増えたという。

4月7日から11日まで開かれた大会へ出席したパートナーは約500人。そこで、百度は第1四半期の状態を公表した。

そのデータによれば、新規の広告主の数が13,500に到達し、1日あたりの有料のクリック数は950万回から約1200万回に増えて、毎日の売上高は2000万元以上を達成しているという。

それ以外にも、鳳巣(百度の広告フレームワーク)の主要データも百度の成長を裏付けている。広告のクリックコンバーションレートは277%増、ダイレクトセーリング(友人知人を中心としたグループに品物を販売して利益を上げる無店舗販売方法)の人数が5,000人まで増加して、一回当たりのクリック単価が70%以上増えたとのことだ。

Google事件は百度が成長している理由の1つで、新製品の開発、検索広告が中小企業にとっての価値上がったことや経済の成長など、複合的な要因で百度の業績が成長していると考えられる。

しかし、百度の一人勝ちが中国のネット発展に良い影響をもたらすかは別問題である。検索広告を百度にしか出稿できないとしたら、その希少性からますます広告の料金は値上がりするものと思われる。

広告媒体価格の上昇により、広告のムダ打ちが出来ないので、キーワードの選択や広告手法に重点が移りSEM等の重要性が増すのではないだろうか。