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中国のホテル・旅館事情 東横イン的なホテルの事業計画

“如家快捷酒店”(ホームイン チェーンホテル)のCEO孫堅は、現在中国のチェーンホテル業界はまだ発展の初期段階で、将来の方向性は急拡大する観光レジャー市場だと述べた。 

ホームインは、2010年に約200軒の新しい店を展開する計画だという。しかし、新年から今まで、開業した新しい店はまだ34軒とそのペースは遅いが、これは、想定の範囲内孫堅は語る。
通常、新しい店を開業するのは主に3、4四半期に集中しているので、孫堅は200軒の目標を達成することに自信があるという。

去年は145店の出店に留まったが、リーマンショックの影響からV字回復した状況下では全く問題がないのであろう。

彼は、これからスピードを加速して、北京や上海等の1級都市ではなく2級、3級の都市に集中出店を行う予定だと語った。

1級都市では、すでにこれらのリーズナブルなホテルは多数展開されており、今後の主戦場は2級都市が60%を占め、3級都市が25%を占めると予測しているようだ。

競争相手は100元ルーム等のプロモーションを行っているが、このホームインは逆に3星、4星クラスのサービスを提供する高級化戦略を進めているという。

未来においては、中国でもビジネスホテルが標準となり、3星クラスのホテルも将来的には業態転換強いられるだろう。何故ならば現在の中国のホテルは「高級」と自称するところは多いがサービスは悪くブランド力も低く規模も資金力も小さいからだ。

したがって、チェーンホテルには大きなチャンスがあるという。ホームインはこれらの3、4星クラスの競争相手と十分に戦えると踏んで高級化戦略を進めているのだ。

現在、ホームイン部屋の満室率は90%以上を誇っているという。


中国のホテルにもビジネスホテルから高級ホテルまでいろいろとあり、さらにデザインに凝ったホテルまで登場している。

昔日本の地方のホテルがビジネスホテルに置き換わったように、リーズナブルな価格でサービスが良いホテルが今後は増えそうである。