中国インターネット事情

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ネットカフェ難民ならぬ、ネットカフェ黒客。90後(90年代生まれ)が腕だめしにハッキング

19歳の少年が、自分の能力の水準を証明するために3つのサーバに攻撃をして破壊し、さらに脅迫をした事件があった。

近頃、この犯罪に対して裁判所が判決を出し、懲役3年の刑になったという。

この少年は中学卒業後、勉強はきらいだがコンピュータには興味をもっていた。

そして、ネットカフェでハッキング技能を独学で学び熟練したという。

2009年の6月3日~4日にかけて、故郷のネットカフェで、いくつかのサイトのサーバに管理者権限で入りこみ、サーバのシステムファイルとデータベースを破壊した。

そして、サイトのホームページに「このサイトは安全ではない。速く直して。野狼より」と書きこんだ。

さらに、他の管理人の管理者権限を停止。

彼がサイトを修復するので、5.5万元を支払うように要求したという。

恐喝、サーバへの破壊行為等の罪により、先の判決となった。

 

こと中国では、ハッキングやクラッキングのツールはP2Pやサイト等によってばら撒かれており、ある意味ツールさえ利用すれば簡単にハッキングできてしまう。

さらに、コピーソフトが氾濫しており、そこにはスパイウェアやウィルスが仕込まれているという話もある。

実際、知り合いの中国人のPCにウィルス対策ソフトを入れてみたらウイルスが40件も引っ掛ったことがある。

中国では、日本にも増して下手にダウンロードしたソフトを入れないことである。

不正アクセスや、踏み台にされないために、日本よりITセキュリティへの配慮が必要になるだろう。