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日本製は安い。中国製は高い。元高円安で日本製品が人気

中国製品といえば安いというのが日本の常識でしたが、今やこの常識は覆ろうとしています。

今となっては、中国製品は高いです。

例えば、
100%オレンジジュース。中国では14元くらいで売っています。これが日本だと100円前後。
その価格差は2倍弱です。

上海の不動産。耐震偽装で有名なアネハ建築物件から、さらに鉄骨を50%削減したようなボロマンションが数億円で売られています。

人件費。日本企業で7000元で雇われていた20代の若者が、欧米系に行ったら15000元になったという話もあります。
15000元といったら、30万円くらいで日本の正社員と差がないどころか、非正規雇用の日本の若者をはるかに凌ぐ金額です。

実際に中国のスーパーにいくと、日本より高い製品が続出しますので、日本のスーパーがとても安いように感じられるようになってしまいました。

このように、最早決して安くはないのが最近の中国製品なのです。

逆に言うと、中国側からみれば、日本製品は嘗てないほど安いわけで、
タオバオなどで、カップラーメンから電子ジャーまで売られている状況です。
つまり、日本製品を中国で売って一山当てようという業者さんが、数多く居ることがわかります。

EMSをつかった個人貿易からコンテナで大量輸送する大規模なものまで様々な形があるとは思いますが、
取引が大規模になればなるほど、関税を取ろうと当局の規制は強まるものと考えられます。

思い出されるのが、これを大規模にやろうとしたYahooJとタオバオの動き(淘日本)に対して当局が素早い対応を見せたことです。
ヤフーとタオバオのものは香港を使ったスキームでしたが、最近の元高円安では、上海自由貿易区を使って行う動きもあるようです。

今回はどうでしょうか。