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日本は貧乏になるしか手段がない

皆が貧乏なんだから、給料は安くていいだろということだし、貧乏なんだから社会保障もこんなもん。
それが、アベノミクスの本質だといえる。

世界に通用する技術が日本には沢山あるので技術大国というのは間違っていない。
しかし、昔より他国との技術力の差は小さくなっているので、その価値は落ちている。それにも関わらず高齢化でコスト高になっているから、高く売るしかない。
だから売れなかった。

これに対応する方法は2つあって、
①技術革新によって他国との差を広げる方法。
②皆で貧乏になり、国のコストを下げる方法。

アベノミクス以前は、貧乏になるのは困るし、技術立国なのだから、①で頑張ると気張っていたが、そんなに素晴らしい技術がホイホイ出るわけもなく、
皆が皆高度な能力を持つ人ばかりじゃないのだから、この方針は最初から無理ゲーに近いものだった。
結局失敗しまくりで、いよいよより現実的な②の方法を選択せざる得なくなり、日本を発展途上国に戻す計画=アベノミクスが発動した。

アベノミクスは皆で貧乏になる計画なので、当然給料は下がるし(見かけ上の額は増えるかもしれないけど)、日本人からすると物価も上がる。
給料が下がり、余計な物を買わないのであるならば、当然国の全体のコストは下がるわけで、日本に競争力が戻ってくる。
日本人は今、世界の特権階級からの叩き落されつつあるけど、適正なコストになれば日本の産業はまだまだ競争力があるので身の丈に合った生活を致しなさいということなのでしょう。
アベノミクスをやらないよりは、やった方がまだ上位の部分で留まれる可能性があるわけで、そこにアベノミクスの価値があるのだと思います。

全世界の年収ランキングを調べるサイトによれば、
http://www.globalrichlist.com/
たとえ、年収168万円(平成24年 非正規雇用の場合)でも、世界からみると上位7.96%に入るそうです。
まだまだ落ちる余地があるのかもしれません。

こういう計画なのだから、一般的には、今後もアベノミクスで給料は上がらないし、暮らしも今より良くなるわけはない。
もちろん、どこの国の人でも個々の個人には勝てる可能性が残されているわけですが、日本人であれば誰もがそれなりに勝てる時代は終わっていて、今までは豊かさで隠されていた厳しい現実がすぐ隣まで忍び寄ってきているわけです。

この前提条件の元に、中国ビジネスも考える必要がある時代になったのだと思います。