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「中国では、ソニーの携帯人気がないよ」とハッキリ言われる

新興国の中でも、巨大市場の中国はソニーにとって最重要の市場と位置づけされている。
特にモバイル製品を成長戦略の柱として位置付けたいソニーにとって、中国でのXperiaの売れ行きは重要だろう。
しかし、そうソニーが定義づけしているとしても、そこに住む人がどう思っているかはまた別である。

では、そこに住む人がソニーに対してどのような印象を持っているのか?
実際に中国人の知り合い(上海在住 80後)に聞いてみた。

まず、ソニーの印象を聞くと
「全体的には結構良いと思うが、極めてる部分が無い」とのこと。
つまり、凡庸な会社だと考えられているようだ。

次に、ソニーの携帯について聞くと…
「中国では、ソニーの携帯人気がないよ」とハッキリ言われた。

何で人気がないのかと聞くと
「競争力ないね、高いものと比べても、安いものと比べても」と言われた。
さらに、
「安いものを買うなら、小米とかHUAWEIとかいっぱいある。高いもの買うなら、アップルや三星にする」とのこと。
また、ソニーなら、携帯よりカメラとかPCの方がまだ競争力があるんじゃないのかとも言っていた。

そして最後に、「良い会社なのに、ずっと赤字だといつか倒産するか、他の会社に買収されるじゃないの」との一言。

これは、結構一般的な中国人の考え方だとおもう。

こういった中国人の主観をひっくり返せるだけの画期的な商品がだせるか?
例えば、Appleの初代アイフォンみたいなものが出てこない限り、中国での逆転はあり得ないと筆者は感じました。

MBA的管理を幾らしたところで、そんな画期的な商品は出てくるはずもなく、ある意味変人技術者を社長にするくらいの大胆さがなければ、最後には中国人が言った通りになるのかもしれません。