中国インターネット事情

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ソニーの携帯が売れないのは当たり前

ソニー1800億円の下方修正。途方もない金額です。
素人でも容易に理解できることが、当事者のプロ達には全く理解が出来ない、或いは理解出来ていてもそれを見ないフリして進めてしまう。

ソニーの携帯事業とはそういうものなのでしょう。

携帯端末は既にPCと同じような汎用品で、中身はどれでも同じだから小米でもソニーでも何でもいいわけです。
同じ性能&サービスなら安い物の方がいい。それだけです。
中国メーカーが台頭しているんじゃなくて、中国メーカーと同じモノしか作れないのが問題なのだと思います。
単純に同じものが高く売られているだけなのだから、売れなくて当然です。

もし、ソニーが小米の10倍電池が長持ちで、フルサイズ一眼なみの写真が取れる機種をそこそこの価格で発売すれば売れると思います。
これは技術的に難しいと思いますが、昔はどのメーカーを選択するかで、そのくらい性能差が有ったわけです。
つまり、さすがはソニーだ! ということで高額な商品を選択をしてもらう為には、大きな性能差が必要なわけです。

差を作れないなら、後はただひたすら安くなるだけ。
価格コムのノートPC部門を見ると、売れ筋1位は、ASUSのPCで36,595円です。多くの人がこれで間に合っていると感じているのでしょう。
昔は余裕で10万以上はしたノートPCがこの価格になっているわけです。PCに関してはソニーはついにVAIOを切り離しました。

携帯も同じで、差を創り出せないのだから、いずれは切り離されることになるのではないでしょうか。
しかし、確かソニーにとって携帯は成長エンジンだったはず。エンジンを抜いてしまっても動くものなのか?
実際のところは逆噴射装置となっているので、抜いてしまった方がまだマシなのかもしれませんが。

この状況をどうするのか? 高価格帯の携帯端末に力を入れるとあります。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20140917-OYT1T50084.html

ソニーが高価格帯の端末として想定しているものを、他社も高価格帯端末として考えているかは別問題です。
同じ性能のものを、他社が低価格帯に投入した場合はどうする気なのでしょうかね。