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ドワンゴ入社試験有料化は、中国社長のアイディアと同じ

ドワンゴの入社試験有料化が話題となっている。
しかし、中国にはそれを早くから実践し、創業資金まで捻出してしまった凄腕・剛腕の経営者がいる。
春秋航空社長「王正華」その人である。

彼は創業の時にどのように資金を集めるか考え、入社試験に課金することにしたのだという。
こうすれば、創業資金を集めると同時に、冷やかしではない優秀な人材を集めることができると思い立ったようだ。

「求職者からエントリー料として一元を徴収することにしました。新聞に求人広告を出すと、二日間で1600名余りの応募があり、1600元が集まった。次に、30名を社員として選抜し、彼らにトレーニングを行いました。この訓練費用がひとり40元で、合計3000元の資金が集まりました」この僅か3000元を元手に誕生した旅行社が春秋国旅である。

引用元
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=1023&f=column_1023_005.shtml

つまり、ドワンゴと同じことを30年も前に実践している経営者が中国にはいるということである。
パクリ中国と侮るなかれ、実にアイディアに溢れた面白い経営者も非常に多い。

今回ドワンゴは、やっと彼のアイディアに追いついたけど、さて今後追随する日本の企業は現れるか?
合理性と頭の柔らかさが試されてる。

なお、現代の中国はすでにその先を行っていて、コネ以外で良い企業に入るためには数か月無料奉仕をして自分が使える人間であることを自ら証明する必要がある。試験有料化なんてレベルじゃありません。

たしかに、ちょっと試験をしただけでは使える人間かの判断は難しいから、極めて合理的なやり方と言っていい。

中国で、コネ以外で入ってくる連中の能力の高さは、ある意味恐ろしいレベルに達しているのかも。
日本企業の平和がいつまで続くのだろうか。