微信 陌陌 米聊 密友の比較 中国でこのようなサービスが流行る理由
日本ではLINEだそうですが、中国では微信です。
但し、微信以外にも似たようなアプリが存在していて、中国には、いろいろと存在しています。
陌陌
微信より男女交際の部分を全面に展開。アプリを開くと即周囲に居る人々が表示される。写真が大きい。
http://www.immomo.com/
米聊
北京の携帯メーカーがリリース微信より前に存在していた。内容は微信とほぼ同じ。
http://www.miliao.com/download
talkbox
香港の会社
http://talkboxapp.com/cn/home
密友
Weiboで有名な新浪のアプリ
http://meyou.weibo.com/
現在のところ、QQのIDをそのまま利用できる手軽さからか微信がリードを保っています。
この状況に対して、富二代(金持ち息子)の微信、草の根で頑張る米聊などいう書込みもチラホラと見かけます。
筆者がインストールしてみた物のスペック表
微信4.0 | 米聊 | 陌陌 | |
登録 | QQ番号/メール/携帯番号/微信番号 | 米聊番号/携帯番号/メール/新浪Weibo | メール/陌陌番号 |
利用Weibo | TencentWeibo | 新浪Weibo | 新浪、人人など |
文字送信 | OK | OK | OK |
画像送信 | OK | OK | OK |
音楽送信 | OK | - | - |
動画送信 | OK | GIFアニメのみ | - |
多人数チャット | OK | OK | - |
LBS(位置情報)による他のユーザー検索 | OK | OK | OK |
付近の話題 | - | OK | - |
マトリックス表示 | - | - | OK |
男女選択表示 | OK | OK | OK |
プラットフォームの解放 | - | - |
微信は、プラットフォーム化を完全に意図した作りですね。暫くはユーザー数を拡大して基盤作りということでしょうが、今後はこれを利用してゲームの配信など従来のコンテンツを配信したりするのはもちろん、LBSプラットフォームとして、地域広告などを活発化させてマネタイズに進むのでしょうね。
例えば近くで、団体購入をやっている店などを知らせたり、特売店を表示したり。さらには、特定の属性を持った人々がどの場所に出現しているかを追って、それに沿った実店舗の展開とか、いろいろありそうですね。
画面
これらのソフトの場合、実際の写真が掲載されていることが多く、しかも別のサービスに繋がっているため個人情報ダダモレ感も漂っておりますが、中国の人々はそんなことは気にせずに、恋人探しに活用しているようです。
なお、恋人探しの場合の必勝法は、男の場合は「背広を着た写真の掲載」だそうです。
恋人にするなら、ちゃんと収入があって、しかもホワイトカラーを狙いたいとう中国女性か多く、そうした写真を掲載していると、かなり友達要求が来るとの事です。
つまり、中国のソフトは出会い系機能を重視しています。
何故、中国において恋人探しがこれだけ重視されているか?
超格差社会の中国において、大学入試と共に、結婚は数少ないクラスチェンジの手段だからです。
そこで、公園に見合お情報を掲載することからはじまり、結婚出会い系サイト、そしてこの手のアプリまで、使えるものは全て使って全力で結婚相手を探しているわけです。
親も人民公園で全力で探していますが、子供もハイテクツールで頑張っているわけです。成功した場合の実利を考えれば、個人情報などどうでもいいわけですね。
まさに、玉の輿狙い!
日本のような均一な社会ではない中国では、上流階級にコンタクトできるかもしれない数少ないツールというわけです。
実際、「陌陌や背広の写真」の事を筆者に教えてくれた人は上場会社の社長経験者の方でした。4カ国語を操るそんな人までやっているんだと感心した次第です。
もちろん、この様なソフトですから、近くにいる男に対して営業活動をする風俗関係者や、女性を狙った変質者が問題になっています。
今後は実名認証の規制がかかるかもしれません。その時は、どの人民が何処に居るかすぐにわかってしまいますね。
それでも、中国の人々は恋人探しを止めないでしょう。自身と家族の未来がかかっているのです。だから、女性の場合は掲載している写真にも力が入っています。
力入れ過ぎで、フォトショップ美人が多過ぎる感も。。。。