中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

中国モバイルIMアクティブユーザーは1.6億を突破し、携帯QQは59.6%を占めている

易観国際Enfodesk(http://www.analysys.com.cn/)が最近発表した《2010年第1四半期中国市場モバイルIMデータ監測報告》のデータによると、2010年第1四半期に中国モバイルIM市場では、アクティブユーザーの数は18%以上増加し、総計は1.6億を突破した。アカウント全体は10.97%を増加して、総計は3.8億を超えた。2009年の第4四半期に比較して成長が速くなっている。

しかし、全体シェアについて見ると、モバイルIMのアクティブユーザー数の市場構造はあまり大きく変わっていない。携帯QQは59.6%の市場占有率で第1位を維持している。第2位の“飛信(Fetion)”は21.8%で、第3位の携帯MSNは12.3%となっている。

データによると、携帯QQ、“飛信(Fetion)”と携帯MSNは共に93.7%の市場シェアを占めている。

前記のデータと市場の状況から、易観国際(Analysys International)は業界の発展について分析した。モバイルIM市場今後の発展は以下の3種類かの状況に有ると思われる:

1、モバイルIM市場の発展構造は安定に傾いている。新しい企業が入るコストは急速に高くなる。携帯QQ、“飛信(Fetion)”と携帯MSNは共に93.7%の市場シェアを占めて、基本的に共同でモバイルIM市場を独占している。また、テンセント、中国移動、マイクロソフトこの3社の資源と背景から見ると、モバイルIM市場で新規参入者が市場の構造に対して影響を与えることはとても難しい。

2、モバイルIM市場の競争は、激化している。アプリケーションと内容資源の統合は勝敗を決定する要素になっている。モバイルIMの発展に従って、モバイルIMは簡単なチャットの機能から、多くの応用と内容が集まるプラットフォームアプリケーションに進化する。そして、モバイルIM企業間の競争は、単一の応用に対する最適化から次第に様々な資源を統合するスピードが鍵を握る展開になってくる。

3、モバイルIMはモバイルインターネットの一つの強力なアプリケーションになって、そして他の多くのアプリケーションと競争の局面になる。モバイルIMは大規模なユーザー数と高いactivityなどの優位で、モバイルインターネットのキラーアプリとなる。内容の統合と応用のプラットフォーム発展方向より、IM企業はモバイルSNS、携帯ブラウザーなどの多種の企業と市場競争関係に突入する。


IMとして市場に入るのは困難ですが、ユーザー数が多い人人網、開心網などのSNSタオバオ(専用のIMがあります)が魅力的なモバイルIMを提供するようになったらシェアに変動が起こるかもしれません。また、QQ等のIMはPC上では様々な用途に使えるプラットフォームとしての側面を持っているので、携帯でもソーシャルゲーム等を供給するのは当たり前の話だとおもう。さすが、モバイルで音声通話アプリは難しいかもしれませんが。