中国インターネット事情

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Google中国は多少シェアを落とすも、何とか中国市場に踏みとどまっている

“易观国際”(http://www.analysys.com.cn/web2007/)Enfodesk産業データベースの《2010年の第1四半期に中国のサーチエンジン市場監視測定の報告》によると、百度Googleは市場の支配的な地位を保持している。

百度が2009年12月から広告システムに切り替えた後、持続的に流量と広告マッチング方面の最適化を行った。それである程度、第1四半期のオンライン広告のオフ・シーズンの影響を補った。その収入の市場シェアを上昇させることに成功して、前四半期の58.4%から現在の64%に上がった。

Googleは3月23日から検索トラフィックを香港へ導いて、トラフィックがある程度滑り降りたが、今はすでに比較的安定した状態に回復した。広告収入から見ると、Googleの国内のトラフィックや顧客が大幅に減少はなかった。同時に、google.comの収入は依然として正常なレベルにある。それに応じて、その収入の市場シェアは前四半期の35.6%から今四半期の31%と数パーセントの減少に留まった。

具体的に、2010年第1四半期の中国サーチエンジンキャリアの収入市場占有率は:百度は64.0が%、Googleは30.9%、搜狗(Sogou)は0.7%、騰訊捜捜(sousou)は0.4%、網易有道(Youdao)は0.4%、および、その他は3.5%となった。

Google問題はアメリカとの政治問題・経済問題であるから、中国としても露骨にブロックすることはさすがに難しいようだ。これだけ中国国内に外国人が増えた中、Googleが使えず百度だけだとしたら、外資企業の生産性はガタ落ちになり、ベトナムシフトが進みそうな話である。

中国もそのあたりはわかっていて、YouTubeのように完全にブロックするのではなく、限定的なブロックを行っている。しかし、それでも長期的にみればGoogleの中国国内での地位低下は避けられないと思われる。

実際中国でGoogleを利用すると、たまに繋がらなかったりしてイライラする場合もある。外国人の場合、百度に乗り換えることはまずあり得ない(百度日本語版は中国国内ではブロックされ見れない)が、中国人なら百度に乗り換える人も出てくるのではないだろうか。とはいっても、百度Googleはある意味別の層で利用されていたので、そう簡単に百度一色になるということは無さそうだ。

Googleを利用している層はある意味中国のエリート層だから、音楽ダウンロード検索の百度なんて。と言った思いも有るようである。エリートは外国人との付き合いもあるし、海外の英語ネットメディアも見ていて、いろいろと良く知っているのだ。