中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

中国でもSEOポイズニング。携帯電話料金支払いの詐欺サイトがランキング上位に

2年来、趙さんはオンラインサイトで携帯電話に料金を払うことに慣れていた。そこで、彼が百度サーチエンジンで見つけた2軒の携帯電話料金支払いサイトを信用した。しかし、彼はこの2つのサイトで相前後して支払った300元の料金が携帯に反映されていないのを発見したという。

昔、趙さんは、電話会社のオフィシャルサイトで携帯電話の料金を払っていた。その後、多くのサイトで“携帯電話料金支払い割引”という広告を発見して、そこで彼はフィシャルサイト以外の他のサイトを試した。そして毎回オンラインで100元の携帯電話料金を払う時、 3〜5元を節約できたという。それから趙さんはいつも割引があるサイトで携帯電話に料金を払うようになった。彼の話によると、大体“急ぎの料金支払い”方式を選ぶならば、5分で携帯電話に反映することができて、“スロー料金支払い”方式でも携帯電話に着くのは48時間以内だという。オンライン決済が完了したら、彼は携帯メールで電話料金支払い成功という通知を受信する。

今月の9日、趙さんはネットカフェでインターネットを利用した時、百度で直接“オンライン携帯電話料金支払い”と検索した後に、検索結果ページの1位にあった“恵得”というサイトを選んで、そのサイトで約200元を払った。でも彼の携帯にはメールがこなかった。そして彼はまた別のサーチエンジンの検索で見つけた“5分で急速に携帯電話料金支払い”と書いているサイトを選んで、100元を払った。そして、またもやメールは来なかったという。

この支払いサイト詐欺のケースは、SEO検索エンジン最適化)を悪用し、悪質サイトを検索結果の上位に上げて何らかの犯罪行為を行うその手法から、サーチエンジンの検索結果が汚染されるという意味でSEOポイズニングと呼ばれるものである。

検索結果のなかに、悪質サイトと普通のサイトが並んで表示されてしまうので、ユーザーは簡単に騙されてしまう可能性が高い。

このような被害にあわないために、中国であれば、ICPをしっかりと取得したサイトか否かを見極める必要もありそうだ。