中国インターネット事情

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サンダー(“迅雷”)はどうやって7割のシェアを利潤に転化するか?

2004年には、サンダー(“迅雷”)というダウンロードのクライアントはインターネットに巨大な影響を与えた。わずか数年間で約3億人のユーザーを獲得して、7割のダウンロード市場占有率を実現した。そしてサンダーはダウンロードソフトのトップになった。

しかし、サンダーの直面する事実は、驚くべきユーザーの数量を、まったく利潤に転化することができなかった。サンダーはまだ自分のコアの収益モデルを見つけてないとサンダーのCEO鄒勝竜は言う。

現在中国電信(China Telecom)は大都市ですでに4Mに、地方都市では2Mになった。そして現在、深セン、上海で100Mの光ファイバーFTTH)事業をスタートさせてしている。8メガでユーザーはネットハイビジョンテレビを見ることができる。100M光ファイバーであればいかなるビデオ・AVなどの娯楽の需要を満たすことができる。これはダウンロードが不要になることを意味する。

これはサンダーにとって危機であり、相応の変革と戦略の調整をしなければならない。

現在、サンダーの収入は主にオンライン広告とオンラインゲームだという。その中、ゲームの収入は5割を超えておらず、まだ発展の空間があるが、オンライン広告は頭打ちの状態で、無料オンラインビデオサイト“迅雷看看”の広告であるが、オンラインビデオ業界は低迷しているため広告の成長率が低く、望み薄だという。

2009年12月、サンダーはオンラインゲームに1億元を投資して2年間で会社の規模は200人すると発表した。オンラインゲームはサンダーの主力産業となる可能性があるという。2010年3月、サンダーのサイトで、数十のゲームに関係する職員を募集しているという。

しかし、サンダーが利益を生み出せるかどうかは未だわからない。


ナップスターから始まったP2Pのダウンロード系のソフトは、結局のところ著作権の泥沼に落ち込んで消滅していった。中国ではこの著作権の部分の束縛は弱いのだが、別の競争相手である動画サイトにそのシェアを侵食されつつあるようだ。しかし、その動画サイトも儲かってはいない。

インターネットで儲かっているのは、検索連動広告と物販系なのは、中国も変わりがないようだ。