中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

中国サーチエンジン市場は、前年比38.5%増の69.6億元(966億円)今後も高い伸びが予測される

サーチエンジン市場はネット広告市場の33.6%を占め、2008年時の29.6%より4%増加した。2009年の中国全体の検索回数が2033.8億回と予測され前年比35.7%の増加となっている。百度Googleで売上シェアが96.2%を占めており、利用回数でもこの2社で94.9%を占めている。これは、リーマンショック後、大部分の広告主が費用対効果の高い検索エンジン広告を利用するようになった為と思われる。

検索利用回数で2007年から世界首位を誇っている中国は、それ以来、世界市場での優位を維持している。中国の利用回数は全世界の、2007年が15.6、2008年19.7、2009年20.6%とその比率を増している。これらの増加は中国での新しいインターネットユーザーによるものであり、アメリカの利用回数伸び率が低下しているのと相反している状況だ。

2009年のマーケットシェアは、百度が63.9%、Google32.3%、捜狗1.1%、Yahoo中国1%、新浪0.3%となっているが、Googleが撤退したことによって、2010年は変動が予測されている。なお、現在のところ、Google香港は中国国内からでも閲覧可能である。

2010年のサーチエンジンマーケットは45%の成長が見込まれている。実は、Googleの広告自体は撤退していないので、検索結果に広告を掲載して中国で商売ができるという面白い状態になっている。

これも遮断されたらENDだがアメリカはこれを経済問題として追究する可能性も高く、全面的な遮断は難しいのではないだろうか? ITはアメリカの最も優位性がある分野である。巨額の対中貿易赤字を抱えるアメリカがGoogleの問題と赤字を連動させてくるのは普通の事ではないだろうか? 事実アメリカは対日政策でもトヨタ問題と牛肉問題を連動させている。

曰く、問題のあるトヨタ車を買っているのに、問題のない米国産牛肉を買わないとは何事だということだそうだ。