中国インターネット事情

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SNSサイト“人人網”はインターネット人材情報産業へ。ソフトバンク流電撃作戦

去年“野菜を盗む”というゲームのおかげで人気が高まったSNSプラットフォームは今、人材情報産業への進出を試みようとしている。

3月初め、1.5億人のユーザーを持ってる“人人網”(レンレンワン)(www.renren.com)は人材募集プラットフォーム“alpha内測版”の機能を使い始めた。

ユーザーは“人人網”でログインしたら、ページの左側ナビゲートに“招聘”という欄が見られる。

公告によると、“人人網”は実際に人材募集が必要な企業をサイトに招待する。

新しいプラットフォームはもっと多くのユーザーが適当な仕事を見つけることを目指す。

ユーザー側は完全に無料、信頼できる正確な求人情報を提供し、100%ユーザーのプライバシーは保護するとしている。

今はすでに多くの企業は“人人網”の人材募集プラットフォームに登録しているという。


この人人網は、日本のソフトバンクが投資をしているSNSで、もともと中国語版フェイスブックといえる校内網というものであった。

日本会社が投資するということで、様々な意見がネット掲示板に溢れていたのを覚えている。

その一つに中国の優秀な学生の情報が日本企業にわたってしまって大変だという意見があったが、当時はSNSには大した情報はないという、冷静な意見が大勢を占めていた。
https://chinese-homepage.com/modules/d3blog/index.php?cid=1&start=40

今回はその、ネット掲示板に書いてあったような人材産業への進出である。

とはいっても、いまさら大した話題にはならないのだろうけど。

昨日のタオバオとの提携といい、ソフトバンク流の電撃作戦は中国でもかなり力を発揮しているようだ。

ゲームで90後(90年代生まれ)の心をガッチリ掴み、彼らが社会に出る時期に合わせて就職の仕組みを用意する周到さだ。

他の日本企業が、ほとんど何も考えずに「日本ブランド」なら売れると考えて安易な進出をしているのとわけが違う。