地球問題と格差問題が対立する最前線
2010年末までに4兆元(約57兆円)。
2兆円でどうこう言っている日本とは違う。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008110900181
でも、10%近い経済成長が続いているのに、この景気対策。
デフレじゃないのに。インフレターゲット。
実質の元切り下げみたいなものか?
しかし、これから到来する、このインフレより高い給料の上昇はないと断言できそうだ。
日本の高度経済成長の時ともっとも違うのがその点のように思える。
中国が賃金上昇がおこしたくない理由は、恐らく資源高にあるのではないだろうか。
彼らは学んだわけだ。今回の資源高からいろいろな限界があることを。
たとえば、ベンツと大衆車。どちらが利用資源量、環境負荷量が多いだろうか?
答えは簡単で、大衆車のほうがはるかに利用資源量が多い。
ベンツ1台と大衆車10台の価格は同じだが、利用資源量は大衆車10台のほうが、
何倍も大きい。
中国の上層部はこの根本的であたりまえな事実に気がついていて、
格差を無くす政策は積極的に行わないように思える。
したがって、金持ちはより金持ちになる政策を推し進めるのではないだろうか。
金持ちが好む付加価値の高いものを作ることができれば、国力は増強できるのだから。
地球環境資源問題と格差問題の対立。中国はその最前線となっている。