中国インターネット事情

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中国の決済サイトは、フィッシングサイトに寛容

中国国鉄謹製のキップ予約サイトがある。
www.12306.cn/

すこし操作すると官製の「本物」のサイトでも、「プライバシーが保護されない」と表示され十分に怪しいのだが……
これは、中国の認証局(CA)である「CNNIC」が発行する証明書が怪しいということで、無効化されてしまったためである。追記2015/04/07:ここは、ただの自前認証局だとjiagm氏よりご指摘を受けました。
役所のくせにケチるなと。。

一応、ここまでは怪しいけど本物だ。
情報は洩れるかもしれないが、お金を払えば切符は購入できる。

しかし、このサイトを模倣したフィッシングサイトが沢山存在する。
こちらは、お金を支払っても切符が貰えない。完全な詐欺サイトである。
春節前の話になるが、知り合いがこれに引っかかり、1000元近くも騙し取られてしまった。

早速筆者は、サイトのコードなどをみて、決済を行っているサイトを特定。
決済部分だけ、第三者の決済サイトにて行われているので、もしかしたら、金を取り戻せるかもと思った。
そのための第三者の決済サイトだろうし、日本であれば親切に対応してくれる。

そこで筆者は、この決済サイトのサービスセンターに電話をかけ、
詐欺サイトのコードに含まれていた詐欺師の口座番号を伝えた上で、金を返すように迫った。

こちら側の口座から金が引き落とされているのは教えてくれたが、全く返す気配はなし。
また、詐欺師の口座をクローズすることもなかった。

なるほど、中国では「騙された方が悪い」というのが徹底している。