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恐怖。中国の永久工事マンション

中国のマンション。上海なら、ちょっとした郊外で、小さな物件が平気で3500万円くらいはする。
大卒給料が4000元(5万4千円)くらいのこの国で、不動産だけは日本と同じで異様に高いのだ。

そんなとても高いマンションだが、まるでハリボテのように薄い壁と内装が未完成な状態で引き渡されることにより、最終的に永久工事マンションと化すのである。

中国のマンションの壁の薄さは異常である。
姉歯建築士ヒューザーをこちらに呼んで、中国で建築してもらったら完全に優良物件であることは疑いが無いのだ。
価格は日本と同じなのだから。

そして、姉歯物件など足元にも及ばない中国物件の恐ろしさは、建物が有る限り永久に工事が続くということである。

中国では内装はしない状態で引き渡される。つまり、物件の購入者が自分で工事をすることになる。
しかし、この工事が一斉に行われる訳ではなく、みながバラバラに行うから常にどこかの部屋で工事を行っているような状態になる。
投機的に購入されたマンションが放出されて、建築後10年後に工事などということもある。
さらには、改装工事も頻繁にやっているようだ。

ある日、なんかうるさいので上の奴が工事をやっているのかと思っていた。
しかし、断続的にこれが数年にわたって続くので、どうなっているんだ? と思って上の階へ行ってみた。

上の階では全く工事はやっていなかった。さらに上の階に行ってもやっていない。
なんと、5階上でやっていた。
つまり、このマンション棟の何処で工事をやっていても隣にやっているように聞こえるということのようだ。

5階上の工事音がまるで1階上の工事音のように聞こえるのが中国マンションのクオリティである。
こんな舞台セットみたいなのを高値で売りつけられている中国の人々って。
是非、姉歯建築士に中国を指導してほしいものだ。

あー、それにしても今日も朝からうるさい。