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医療広告を巡る百度と医療広告代理店の戦い

11月7日、「利民時代(北京)医薬信息諮詢有限責任公司」という医療広告代理会社は、独占地位を利用した不正競争を理由として百度を起訴することを発表した。

更に、この会社は百度の不公平な広告システムを非難した。
紹介によると、国の医療広告に対する規制のため、従来のメディアでの広告配信は困難なので、どんどん検索エンジンのキーワード広告配信に頼るようになった。
一方、百度はその独占的な地位を利用して、「鳳巣(Phenix Nest)」というPaid Listing広告システムを導入した。
価格の不透明のため、百度のキーワードのクリック費用はますます高くなって、巨額な広告費は消費者に押しつけられているという。

また、この医療広告代理会社の総経理黄暁勝によると、同社は既に5年間で百度の医療検索広告の代行サービスを提供し、60以上の病院の百度でのPaid Listing広告業務を代行した。
百度のPaid Listing医療広告のために累計約2億元を投入したが、百度からもらった領収書は広告費としてではなく、技術サービス料として発行されたものである。
広告費の税率は8.5%で、技術サービス料の税率は5.5%である。そのため、百度の行為は脱税の疑いがあると語っている。
また、百度には多くの違法な虚偽広告が存在する。百度は広告費の領収書を発行しないのは関連広告規制を回避するためでもあると疑われている。
そのため、同社は工商、税務機関などの部門に百度の違法行為を告発して、関連部門にPaid Listingを広告の規制範囲に入れることを要求するつもりだという語った。

百度側の見解では、最近百度は規定に違反した医療プロモーション企業の取り締まりを強化したという。
この医療広告代理店は取り締まり規定に違反した会社の1つなので、百度は既に工商、衛生、公安などの関連部門に届け出たという。
そのため、上記の会社今回の行動は百度に対する報復行為だと思われるとしている。
また、百度の経営行為は国家の法律や規制を守った行為で、発行した技術サービス料の領収書も適法だと百度が述べた。