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中国ネットゲームの実名認証をスタート ネトゲ中毒防止のため

近日、新聞出版総署、中央文明弁公室、教育部、公安部、工業と情報化部など八部門が「关于启动网络游戏防沉迷实名验证工作的通知」(インターネットゲーム中毒防止実名検証プログラムの実施に関する通知)を発表し、全国でインターネットゲーム中毒防止実名検証プログラムをスタートさせた。
このプログラムは2011年9月30日までの試行期間を経て、2011年10月1日から正式に実施される。

この通知は、全国の各関連部門、関連機構、インターネットゲーム運営企業がインターネットゲーム中毒防止実名検証の実施を未成年者の心身保護のための社会的責任を果たす重要な課題として、すべてのオンラインゲーム(モバイルオンラインゲームを含まない)の中毒防止実名検証を行うように要求した。
公安部所属全国公民身分証番号検索サービスセンターは全国インターネットゲーム中毒防止実名検証の仕事を負う。

また、この通知により、インターネットゲーム運営企業は、規定要求に応じて全力でインターネットゲーム中毒防止実名検証に関する各仕事を行わなければならない。
必要のあるユーザー身分情報を手順通りに当局に報告しなければならない。
「偽の身分情報を提示した」と見なされたユーザーは、インターネットゲーム中毒防止システムに記録されることになる。

新聞出版総署などの八部門は2007年4月にすでにインターネットゲーム中毒防止システムをスタートさせ、インターネットゲームのユーザーの身分証情報の登録を要求した。
ところが、身分証情報情報に対して実名認証を行わず、単に身分証明書の提示で済ませていたため、多くの偽の身分証情報が現れることになった。
今回の実名検証プログラムは、当局のデータベースと照合をするため、身分証の真実性問題を解決できるという。
それでも、未成年者(あるいはネットカフェ)が大人の身分証を借りてインターネットゲームをする状況にはまだ対応できていないという。