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中国上海で先週の8倍のヨウ素131を観測。日本から来る人や飛行機、コンテナ船からも

4月5日、上海放射能環境監督所は大気を採取して分析したところ、3月28日にくらべ8倍の放射性ヨウ素131と、セシウム137を観測したと発表した。
しかし,専門家によるとこの量は微量であり人体や環境に影響を与えるものでなく特に防護措置の必要はないとしている。

また、日本から来るものからも、基準値を超える放射能が見つかっている。
3月16日、大連に着陸した全日空の"NH8501"輸送機から放射能超過がみつかった。この飛行機は日本へ引き返した。
3月22日と23日にはアモイに来たコンテナ船と無錫に来た2人の日本人からも放射能汚染が観測された。
現在、地方政府の下この状況の処置をおこなっているとしているが、具体的な検査方法や肝心の基準値は詳しくは明らかにされていない。
昨日、国家質検総局(中华人民共和国国家质量监督检验检疫总局)が発表したところによると、3/30~4/1の3日で7件の放射能超過事件が起こったとしている。大体は海路中国に入国するものが多いという。

海外から変な閉めだしを受けないために、海外へ向けて徹底的な情報公開を行ってゆくべきだろう。
少なくても、この程度はやってほしい。(英語を初めとして各国の言語で公開)

  • あらゆる方向からの福島原発生中継をユーストリームで公開すること。(制御室を含む)
  • 気象庁の予報データを包み隠さず提示すること。
  • 線量計を全ての市町村に設置しリアルタイムで公開すること。
  • 拡散予測システムspeediのデータも隠さず提示すること。
  • 食品の放射性物質量を300km圏内の市町村で生産されたものは、毎日全ての食品で公開すること。
  • 基準値を大人の事情で変えない。都合が悪くなると基準を変えるというのであれば、政府の信頼性にかかわる。

風評被害なのかそうでないのかは、全ての正しいデータに基づいて個人によって判断されるべきもので、未公開部分がある以上、外部の人間は判断することができない。
信じて下さいと言うだけでは誰も信じない。
したがって、これを風評とするのはおかしな話だ。日本国民の懸念すら払拭できなくて、外国の人々の懸念を払拭することなどできるはずがない。

海外での日本の顧客がどんどん減っている状態だが、情報公開を加速することにより海外から評価を得ることもできるはずだ。