中国インターネット事情

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ネットショップに逆風。中国宅配便の値上ペースは年間3回

近日、食品や日用品の値上げに従って宅配手数料も上昇している。業界の大手企業「圆通速递」(YT)、「韵达快运」(YUNDA)などは10月の末にすでに11月から速達の価格を値上げすると客に告知していた。上げ幅は約1便で1元-2元になる。これはなんと1年間で3度目の値上げである。つまり、4か月に一度の値上だ。

宅配手数料の値上げにより、オンラインショップのコストも増加している。多くの販売者はプレッシャーが大きいと表明している。オンラインショプの運営コストを削減するために、多くの売り手は代替手段として小規模の宅配便会社を選択している。しかし、それもまた商品の配達時間が延びているなどの問題を起こしている。

宅配手数料の値上げは淘宝網のコミュニティで苦情があふれている。宅配手数料の値上げで店の売上高は急落していると淘宝網の売り手が訴えたがどうにもならない。今回の値上げは必然なことだと物流業界は表明している。値上げの原因は主に労働コストや輸送コストの増加、宅配便数の急増、燃油価格の上昇などだと考えられる。

筆者も何度も使っているが中国の大手宅配便はそれなりに質が良く問題無く届くようだ。質に問題がないので以前進出したクロネコ宅急便が中国の会社に勝つことは難しいのではないだろうか。価格競争では絶対に勝てないだろうし、そうなると競争手段がない。

レポートにもあるとおり、インフレの中、中国ネットショップの販売者が利用したい宅配便は低価格で質が良い会社だ。しかし、オンラインショップの客が若者であることを考えれば、過剰品質なものは求めていない。