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QQ プライバシー侵害で200人超のネットユーザーから提訴される

10月15日、200人超のインターネット利用者がQQプライバシー侵害事件でテンセントを提訴したとインターネット反独占連盟事務総長姚克枫弁護士が表明した。

また、収集された証拠から見ると、「360隐私保护器」(360プライバシー保護ツール)、「金山隐私保护器」(プライバシー保護ツール)、「QQ探偵」及び国外のセキュリティソフトウェアの検出を通じて、テンセントQQはインターネット利用者の農業銀行、工商銀行の関連ファイル及びOFFICEファイルなどをスキャンしたことを証明した。それはユーザーのプライバシーを侵害したこととなるという。

テンセントQQはユーザーのハードディスクをスキャンする権利がないと北京情報産業協会の事務総長徐祖哲が述べた。  
易観国際の副総裁吴文钊の表示によると、すべてのソフトウェア会社はユーザーのハードディスクをスキャンする場合、ユーザーに知らせる義務がある。一方、ソフトウェア会社も積極的に抜け穴を防ぐべきなのだ。もしテンセントがユーザーのハードディスクをスキャンするのは善意による行為だったらもっと慎重に修正し規範化されるべきだ。もし悪意のある場合、そのことはユーザーのプライバシーを侵害したこととなる。

中国国内のインターネットプライバシー保護はまだ非常に薄弱で、データの売買は深刻だと北京科技大学の教授梅绍祖は語っている。

ただ、テンセントQQがユーザーのハードディスクをスキャンすることは侵入行為だが、上述の権利保護のための提訴案件の証拠を集めることは非常に難しいことなのである。