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アリババ、搜狗と組んで独自サーチエンジン構築へ。搜狗株式10%取得

「捜狐」が10月4日に米証券取引委員会(SEC)に提出した最新ファイルによって、アリババが1500万ドルを投資して「搜狗」(Sogou)の10%の株式を取得していることが判明した。

2010年10月2日、捜狐の子会社搜狗及びその付属の会社は投資者と優先株式の購入契約を締結した。投資者は「アリババ投資有限公司」、アリババと同社の馬雲会長などが創設した投資ファンド 「雲峰基金」所属の投資機関「中国互联网搜索(香港)有限公司」、及び捜狐の会長兼CEOの張朝陽が所有する投資ファンド「光子集团有限公司」を含む。

その株式売買契約に基づき、アリババ、「中国互联网搜索」、「光子集团有限公司」はそれぞれに1500万ドル、900万ドル、2400万ドルを投資する。それぞれは搜狗の10%、6%、16%の株式を獲得する。捜狐は搜狗株式の53%を保有する。

じつは、アリババ所属の淘宝網は間もなく「一淘网」(etao.com)という独立検索エンジンを出すと言う情報がある。搜狗との提携は、アリババが検索市場に参入するための布石だと言われている。その提携により、搜狗も検索市場での競争力を高めることができるという。

Google(香港)がGFWに断続的に遮断されている状況下、百度の一人勝ち状態であるが、アリババの参入で中国の検索エンジン業界に新たな風が吹くか?