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中国製品を全世界で売るから世界の製品を全世界で売るへ。アリババが突き進む国際戦略

昨日2010年8月25日にアリババは米国の電子商取引会社Auctivaを買収することを発表した。

7月にも米国カリフォルニア州シリコンバレーにあるVendio社を買収しているが、アリババは再び100%出資で米国電子商取引企業を買収することになる。

アリババは購入金額を公表していないが、その2軒の会社に対する買収は今年行われる1億ドルの海外投資計画の一部だと表明した。この買収により、アリババは、そのグローバル戦略を加速すると考えられる。

情報によると、Auctivaは主にeBayのユーザーにサービスを提供する電子商取引会社だという。主な事業内容は、eBayでの製品情報投稿、製品管理と取引を支援することで、ウェブサイトのトラフィックの75%は米国、イギリスなどのサイトからのリンクアクセスだという。現在、Auctivaは17万人以上のアクティブなオンライン小売業者ユーザーを持っている。これらのオンラインショップ全体の年間売上高は50億ドルを上回るとされている。

米国VendioとAuctivaの買収はアリババの海外戦略の始まりだとアリババは表明している。アリババの今後10年の戦略は「中国の製品を全世界に売る」から「全世界の製品を全世界に売る」への転換だという。アリババの目標はシームレスなグローバル電子商取引プラットフォームを作成することにあるのだ。

日本においては、日本の製品を世界に売るまともなネットプラットフォームすらない状態であるが、中国にはそれがあり、更にアリババは全世界の商品の商流をまとめて取り扱ってやろうという目標に向かって様々な投資を加速していることが伺える。