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中国 ネット企業「智联招聘」の内紛事件 CEO VS 取締役会

7月23日、大手の人材募集企業「智联招聘」(http://www.zhaopin.com/)全体の従業員はCEOからCTO余用彤、CFO郭建民、副総裁羅義華及び技術部の総監督張春日四人を解任するというメールを受信した。

社員達は4人の幹部が退職するというニュースに驚いた。しかし不思議なことに同じようなメールがまた届いた。今度は、同社の取締役会がメールで前述の四人が解任されていないと説明した。また、「会社とスタッフ全員の利益を害した」と認定し、CEO趙鵬、COO雷衛明、及び幹部の陳旭、倪陽平四人を解雇すると宣言した。

この2つの内容が全く異なるメールは、智联招聘の内紛状態を示していて管理者側と投資側の対立が背景にあるようだ。

現在は、投資側のMacquarie(マッコーリー・グループ)の科学技術直接投資業務チームの創設者兼主管者のDaniel Phillips が専務理事(Executive Director)を担当して、CEOの職務を代行しているのだという。

「智联招聘」の内紛事件の主な原因はおそらく業績の問題のようだ。

中国の会社に投資をしたオーストラリアの投資銀行が、業績の良くないとされるCEOを更迭したという話だと思います。どこでもあることですが、投資した資金がうまく事業に使われていないと投資側は考えているのでしょう。