中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

アリババ、クラウドコンピューテング(雲計算)で融資のリスク管理。小額融資会社を成立

2010年6月8日、アリババはFosunグループ、インタイムグループ、万向グループと共同で「浙江阿里巴巴小额贷款股份有限公司」(アリババ小額貸付株式会社)を創立することを正式に宣言した。この会社は中国で最初の電子商取引を利用した小規模融資企業だという。

アリババ小額貸付株式会社は、50万元以下の融資を提供する。主に中小企業が経営拡大をするため資金需要をターゲットとし、多くの中小企業や創業者をサポートするために、この金融会社は創立したとアリババグループのCEO馬雲が表明した。 

情報によると、アリババ小額貸付株式会社は、アリババ・淘宝網alipayのデータを利用して雲計算(クラウドコンピューテング)でリスク管理をするという。具体的には、アリババや淘宝網での信用記録、取引状況、苦情や紛糾の情況などの情報をすべて、クラウドで構築されたリスク評価システムで分析し、最終的な融資の評価基準を決定。融資の可否や条件を決定するという。


インターネットの取引記録や顧客の評価(運営するネット店に対する顧客の評価)で融資のリスク管理を行うって、なかなか新しい手法ではないだろうか。