中国インターネット事情

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中国とGoogleは一体何で揉めていたのか? 香港に行って何が変わったのか?

Googleと中国の問題は一体何なのか? ICPを取らずに海外にサーバを置いた場合発生する問題のモデルケースとして説明を致します。

中国で商用性ICPライセンスを取る場合、この図のGoogle内フィルターに相当するものを設ける必要があります。

つまり掲示板の書き込みチェックや検索結果のチェックなどを、サービス提供プロバイダー自身が行います。

しかし、今回のGoogle問題の初期にGoogleはこの自主フィルタリングをやめてしまいました。

その後、通常は中国国内では検索出ない情報がGoogle検索で表示されるようになったのですが、ここで話は終わりません。

中国には金盾と呼ばれる、国が運営するフィルタリングシステムが存在します。
金盾説明:https://chinese-homepage.com/modules/d3blog/details.php?bid=9

Google自身がフィルタリングを止めたので、この金盾のフィルタリングを強化しました。つまり海外のサーバと同じ扱いになったわけです。

Google側と中国側の交渉は不調に終わり、フィルターシステムの回避は出来なさそうなので、Googleは香港に出る選択をしたわけです。

しかし、中国国内の正式のICP:https://chinese-homepage.com/modules/pico4/category0001.html がないので、Youtubeツイッターのように、中国国内からまったく接続ができなくなるかもしれません。

その場合は、中国国内ではGoogle検索を使用できなくなるわけです。

しかしながら、そうなるとしても、中国語バージョンのみの規制ではないかとみられています。

最後に重要なことですが、アクセス禁止になりやすいのはGoogle等それなりの大手サイトだといえます。

思想性の入り込む余地のない、観光や商品のサイトが海外(海外サーバ)にあっても、それがアクセス規制される可能性は限りなく低いです。