中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

中国の賃貸不動産サイトはかなり適当。評価が高い(ダイヤ)でも、無くても同じかも

中国にも当然、賃貸不動産が有る以上、それを紹介するWEBサイトがある。これらのサイトには不動産屋単位ではなく、営業マンが自分の前で部屋情報を投稿している。

この不動産営業マンに評価がついていて、システムとしてはヤフオクのスターやタオバオのダイヤモンドと変わりはしない。

サイトを見ると部屋がいくつも掲載されているのだが、写真はニセものが多く、実際に行ってみると全くちがうという状況が殆どだ。

ダイヤの評価をもっている営業マンでも、かなり適当に掲載をしている感じである。中には、すでにそんな部屋など存在しないにも関わらず延々と掲載し続けたり、別の用事があって訪れた豪華な部屋の写真を撮影して、資料としてつかってしまったり。つまりかなり適当なのだ。

そんな中でも、流行っているのがCGである。おそらく、どこかの設計事務所の内装見本CGとかを適当にコピーして部屋の写真として流用しているのだろう。おかげでサイトだけ見ていると価格は安いのに宮殿のような部屋があったりするわけで。

こんなところに電話をしようものなら、「あ、その物件は埋まってしまったんですよね。別の良い物件があるから。。。」とセールストークを聞かされ、いらねー! と言っても何度も電話が掛ってくること請け合いだ。

日本人相手の不動産会社ならきちんとしているけど、不動産価格が上昇しまくる上海で日本人価格はたまらないので上海現地不動産会社に突撃という流れになる。その突撃準備として中国の賃貸サイトを使う訳だが、まあ写真とか情報とかは当てに出来ないことはご理解頂けたと思う。

では、それらのサイトの利用法は何か? 取りあえず建物の場所とか規模とか築年数とかそんなのはわかるので、それは役に立つ。あとは、貸し出されている部屋の数とかも重要だ。

上海のそれなりの建物は、投機対象になっているので実際にそこに住んでいる人間は少ない。だから大抵どこでも空いていて、近くの不動産屋にいけば案内してもらえるので、現物をみて良ければ決定するという流れになる。ネットでは部屋の感じは全くわからないので、その部分に対して当たりを付けられないので、気に入った部屋を見つけるためには足が勝負になる。

WEB賃貸サイトの写真が偽装なのは書いたとおりだが、更にその後があるのが中国の部屋。実際に現物を見て良さそうな部屋も、実際はオンボロ、ポンコツの部屋ということが殆どだ。

築3年のマンションで、唐突に蛇口が崩壊! して水が溢れたり、何気ない動作でスイッチを操作するといきなりスパークしたり。etc.etc...

部屋の価格は300万元だというのだから、中国の不動産はバブル景気とかそういったレベルじゃない。