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マレーシア航空事件から ジャーマンウィングス航空副操縦士に伝染した悪意

再び、3月にパイロットの犯行によるものと思われる飛行機墜落事件が起こった。
去年3月に起きたマレーシア航空事件を、今回容疑者となった副操縦士は間違いなく知っていたはずだ。

その上での今回の事件ではないのか?
とは言っても直接関係があるとかそういうわけじゃない。

パイロット自身がハイジャックしてしまえば、たやすく航空機を制圧し墜落させることができる。
理屈では当たり前の話だが、より重要なのは、マレーシア航空事件でそれが実際に証明され、その情報が世界中に拡散されたことだ。

読者の方も簡単にその情報を思い出せる状況だろう。
おそらくは、世界中のパイロットも同じ状態に違いない。

本人だけでは考えつかないことも、情報を与えられれば模倣できる。
つまり、事件が実際に起こったことで、創造性の低い人間でも「その行動」を思いつくわけである。
今や、事件発生の確率は、以前より大幅に高まってしまっているのではないだろうか。

まさにスタンドアローン・コンプレックス。悪意の伝染といっていい。

世界中には、パイロットが何十万人単位で居る。
その中から、このような事をしでかす人間がいずれまた出てくるのだろう。
ISのシンパがいるかもしれない。

筆者自身も飛行機に乗る方なので、飛行機のハイテク化をもっと進めてほしいとしか言いようがない。

※今回の事件が起こったジャーマンウィングスは、ルフトハンザ航空傘下のLCC.

一年前に書いた記事:
マレーシア航空事件から導かれる結論。旅客機ってかなりローテク
https://chinese-homepage.com/modules/d3blog/details.php?bid=1057