中国インターネット事情

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Bitcoinとは何か? Bitcoinの震源地 中国から考える

1.コンピュータを使ったマイニング(発掘)という手法で入手可能
錬金術や発掘ではなく、実際は提供した決済システム機材のレンタル料を貰っている。

2.政府や銀行など、コアとなる決済システムがない
=皆が持ち寄った適当な機材で作った決済システム。機材を提供した人には1の通りレンタル料が払われる。

3.国や銀行が後ろ盾にいないなら、通貨である以上、その信用の根源は何?
=利用者数と、逆に国や銀行に依存しない決済システムそのものの価値に基づく。Googleとかのネット企業でも利用者が多くシステムが優れていれば株価が高いのと同じ。
つまり、利用者数が多くなるほど価値が高まる。

そして重要なことは、ここ最近の中国ではBitcoin関連の報道が毎日行われ、多くの中国人がこれを金銭の一種だと認知し始めていることだろう。この数週間で一気に風景が変化したといった感じである。

何故、中国で急激に認知が進んでいるのか?

1.最近のBitcoin相場の急激な上昇で、Bitcoinで大金持ちになった人物が続出。それが報道されていて、儲かりそうだという雰囲気が漂っていること。

2.中国でも経済成長が鈍っている今、株や不動産は昔ほど儲からない状況になっているので、新たな投資先が求められていたこと。

3.国や銀行に依存する通貨が本当に安全か? という疑問が中国には昔からあり、富裕層は大量の米ドルを買っていたが、中国元からみれば万年ドル安傾向だし、そもそも米ドルもそれほど信用しているわけではないこと。

こんな要因があるのではないかと思う。今後中国で多くの利用者を獲得することになるのは間違いなく、それによって、Bitcoinシステムの価値はさらに高まることになるだろう。

中国政府も今は黙認といった感じで、米国に流れるよりこちらに流れる方がマシだと考えているのかも。もしかしたら、米ドルを基軸通貨から引き下ろす役者の一つになるかもしれないと、ほんの少しだけ期待しているのかもしれない。