中国インターネット事情

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キップ予約サイト12306 制作費明細を鉄道部が公表せず

鉄道部のキップ予約サイト「12306」。


写真は12306専用ブラウザ

使い勝手が悪く低性能にもかかわらず、このサイトを制作するために投入された金額が高額であることが話題となっていた。
1.99億元(30億円)のハードウェアと1.3億元(20億円)のソフトウェアという金額である。

ボロサイトに50億円も開発費をかけるなんて……

さすがにおかしいという声が上がり、ネット暴露人の周筱赟氏が鉄道部に明細を公開するように求めた。
しかし、既に詳細を国営メディアに伝えてあるので、それを見てくださいと言われ公開を拒否されたという。
そこで、周氏は裁判所に訴えたのだ。


役所のシステムが不評なのはどの国でも同じようで、
日本にも古くはΣプロジェクト、最近では使わない住基ネットや動かない特許庁システムなんてものもありました。

つまり、ITゼネコン的なものは中国にもあるようですが、
筆者からみれば動いていて、沢山の利用者が使っているだけでも日本の特許庁システム(99億円)や、
利用者のいない住基ネット(運営事務費だけで年間32億2800万円。開発費バカみたいに高い)より100倍マシではないでしょうか。

最後は人海戦術でとにかく動くものを作ってしまう中国のITゼネコン
「12306」も去年よりサイト混雑時のレスポンスが上がっていたし、侮れません。

某サイトによれば、日本のITゼネコンにはソリティアやっている高給取りが多いと言う話もありますが、
中国のITゼネコンの社員も、余裕でQQとかタオバオをやっているでしょう。

でも彼らは若いので、開発力が高く給料も安いから最後には力技で何とかなるわけで。

日本のように年功賃金だと、開発力が期待できないのに給料は高いということで、最後には激しく火を噴きます。