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中国で吉野家と松屋が牛丼屋なれど違う見方をされている件

日本の牛丼3大チェーン店である、吉野家松屋すき家。それらの全てが中国進出を果たし、上海でも食べることができる。
とはいっても、日本のような頻度で店が存在するわけでもなく、未だにすき家には行ったことがない。
つまり、筆者が中国で食べたことがあるのは吉野家松屋である。

吉野家は中国における歴史が最も古いので現地化しているのか最も良く見かけるし、内容もコーラセット(コーラを飲みながら牛丼)とかそんな感じで、アメリカの吉野家に近いものが有るのかもしれない。
筆者は日本では吉野家のほうが好みなのだが、ここ中国では、日本と同じような料理、且つ価格が安い松屋に軍配を上げたい。
とてもおいしいとは言えないけど、上海の日本料理がみな日本並みの高価格であることを考えると、味噌汁とサラダが付いた牛皿定食が20元(250円)というのは中々頑張っていると思う。

しかし、この松屋、何故か客が少ないのだ。立地している通りの人通りはかなりある方だと思う。
夜7時ぐらいに行っても、隣のレストランは混んでいるのにこちらはスカスカ。
味や価格、店内のキレイさ考えても、上海でもなかなか良いレストランだ。
地元の小汚い食堂でも、ちょっと食えば20元くらい平気で行く。

ある時、中国人の友人と一緒に松屋を訪れたとき、その友人も食べた上で人が少ないねと話していた。
でも何となく理由がわかると言っていた。

吉野家すき家松屋は、中国人的には受ける印象が違うのだという。
前者は日本的な感じで中国的には違和感があり、後者は2文字だし中国的に感じられ極めて普通なのだという。

端的にいうなら、
吉野家すき家=日本
松屋=現地レストラン

と言う認識をされている事になる。

その友人が言うには、松屋ではなく松の屋とか、松井屋とか松本屋とかなら、もう少し中国人の注意を引けるのではないかという話だった。
吉野家はなぜいいのかといえば、家という字はこの様な形ではあまり使わないし、吉野というのが日本人的名前であるからと言っていた。

その上海にある松屋を外から眺めると、日本と全く同じで黄色っぽい看板に松屋と書いてあるだけだ。
おそらく、この状態では、普通の中国人にとってはこの店が日本料理店であることすら良くわからないのではないかと、その中国人は指摘していた。
そして、何か日本語を外から良く見えるように書くべきと言っていた。

日本人からみれば別に大した差を感じない名前であるが、場所が変われば見方も変わるということであろうか。
筆者にしてみれば、なかなか便利な店である。少しは客が増えて、潰れないように頑張ってほしいものだ。