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淘宝商城への抗議から一週間、馬雲がコメントを発表

一部の出店業者が淘宝商城の新規則を抗議して一週間後、アリババグループは10月17日午後杭州で記者会見を開催した。
アリババグループ会長の馬雲は米国から杭州に戻って記者会見に出席した。

馬雲は原則は絶対譲らないと述べた。また、アリババは淘宝商城の売り手をサポートするために18億元を投資し新規則の実施方法を調整すると発表した。

馬雲の紹介によると、新規則が発表された後に出店する淘宝商城の売り手に対して、新しい年会費標準は来年1月1日から実施される。
新規則の発表の前に出店した売り手に対して、新しい年会費標準は来年10月から実施される。

保証金について、淘宝商城の業者は2012年以内に新規則の保証金の半分を支払う。つまり補償金は半額に下げるということ。
残りの半分はアリババグループが10億元を出資して消費者保証基金として使う。
また、アリババグループは現金担保として5億元を出して、適格な小規模業者に資金面でのサポートを提供する。
同時に、マーケティングと技術サービスプラットフォームの改善のために、アリババグループは3億元の投資を増やす。

それ以外に、淘宝商城と契約を更新しない業者或いは契約更新の基準に合わない業者に対して、条件を満たせば淘宝商城は技術支援を提供し、その淘宝商城での店舗(B店)を淘宝網での店舗(C店)に変える。
店の信用状況や取引記録などはC店に保存される。

中小売り手は調整後の政策に対してまだ不満を持っていて、交渉を要求したが、馬雲は「新規則を調整したことは妥協を意味することではない、交渉は不可能だ」と明確に断った。
また、最近の中小売り手の抵抗行動は意図的な売名行為と報復行為だと指摘した。

淘宝商城が値上げの新規則を立ち上げて、出店業者からより多くのお金を取るのは上場するためだという疑問の声に対して、淘宝商城は今年も来年も上場しないと馬雲が答えた。
また、淘宝商城は単独上場しないと表明した。
新規則を作ったのは偽物の販売行為を規制し、信用度を高めるためだと強調している。


Yahooを買収するために、まとまった資金が必要だという話もあるが。
取りあえず今回のゴタゴタは他社へ移る動きも出るだろうが、信用情報や取引記録を他社には持ってゆけないのが難点だろう。
しかし、競合他社がガリバータオバオから売り手を奪うチャンスであることは間違いがないのだから、
移りたいという業者がいたら、該当するタオバオ商城のサイトを見て、新しいプラットフォームでも同じ信用情報にしてあげれば、移る業者も増えるかもしれない。