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3Q大戦再び テンセントと360の間で、また紛争が勃発?

7月4日、「QQ電脳管家」は公式マイクロブログで、多くのユーザーからQQ電脳管家はWindows起動時に一緒に正常に起動できないという苦情を受け、影響されたユーザーは数百万人に達していると発表した。

テンセントのセキュリティ製品チームの調査した結果は「360安全衛士」のせいだという。ユーザーがブート速度を向上させるために360の「ワンクリック最適化」機能を使う時、意図的に誘導され、状況を完全に認識していない状態でQQ電脳管家のWindows起動時に自動的に起動する機能をキャンセルするという。
これは360による、QQ電脳管家に対する、再びの「暗殺」行動だとQQ電脳管家が述べた。

それに対して、360安全衛士を使って余計なソフトのWindows起動時の自動起動を禁止するのは、完全にユーザー自分による選択と操作であると360側は答えている。

360とQQ電脳管家チームはマイクロブログでそれぞれの主張で相手を攻撃し、双方の紛争が激化している。
その事件自体に対する論争以外に、また、360がテンセントマイクロブログに発表した反論の内容がテンセントによって削除されたと360側が非難した。

7月5日午後、QQ電脳管家は声明を発表した。今回は2010年末の3Q大戦以来、360がQQ電脳管家に対する最も猛烈な「暗殺」行動であり、すでに今年三回目だとしている。

今年の初め頃と6月下旬にすでに2回QQ電脳管家の正常起動を阻止したことがあった。
前の2回も政府管理部門の処理で解決されたが、すぐに今回の三度目が起こった。
インターネット業界の競争環境は徹底的に浄化する必要があって、任意の悪意のある競争行為を停止するようにテンセントが呼びかけている。

QQ電脳管家とはテンセントのセキュリティソフトである。
それを360と言うライバル製品が起動させないようにするという、どこかで聞いた3Q大戦勃発である。

■以下、一般論
それにしても、どこの物でも、PCにインストールするタイプのソフトであれば、一旦インストールしてしまえばPCに何でもできるから恐ろしい。
普通に↓これを入れておけばいいのにと思うところだ。
http://www.microsoft.com/ja-jp/security_essentials/default.aspx

しかし、怪しいウイルス対策ソフトが、中国で利用されるにはそれなりの理由がある。
かの地には海賊版WindowsのPCが大量に存在するので、それらにはMSの無料セキュリティソフトを入れることができない。(正規版チェックがある)
そこで、中国では無料のウイルス対策ソフトがいくつも提供されているようである。
その中には、ウイルス的機能を併せ持ったウイルス対策ソフトもあるようで、ウイルス機能が実装されているので、やっぱりウイルスとしての機能も如何なく発揮されるようだ。
その実態が、CCTVで携帯用ウイルス対策ソフトの問題として暴露されたこともある。
https://chinese-homepage.com/modules/d3blog/details.php?bid=471

それにしても、ウイルス対策ソフトにウイルスを実装するなんて、画期的すぎる対策ソフトウイルスだ。
このぶっ飛んだアイディアは、ウイルスハッカー業界?(ウイルス対策ソフト業界ではない) そんな業界あるのか筆者は知らんが、最強だろう。