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中国 電子ブック 無法地帯で有料コンテンツを売ると言う話 売れるわけない

最近、「百度文庫」は「文庫書店」(http://wenku.baidu.com/shop)のサービスを始め、正式にオンライン電子書籍の販売に参入した。それは百度が出版社との協力関係を確立しようとしていて、百度文庫業務で収益を生み出そうと努力していることを意味する。

しかし、文庫書店(電子書籍プラットフォーム)のオンライン電子書籍の販売はまだ大規模に展開していない状態で、コンテンツはまだ少ない。一部の電子書籍は完全に無料で、有料の電子書籍の価格は紙の書籍の約10%である。また、支払い方法は百度の決済サービス「百付宝」のみをサポートしている状態だ。

百度文庫が成立してすでに1年が過ぎた。百度の紹介によると、百度文庫のドキュメントの数量はすでに1000万件を突破し、また毎日6万件のスピードで増えている。国内のオンラインドキュメント共有市場の70%のシェアを占めているという。

今回のこの措置は百度と出版社の間の緊張関係を緩和することができるかもしれない。前に盛大文学CEOの侯小强は百度文庫に大量の海賊版が存在すると指摘した。
また、数十軒の出版社と合同で著作権侵害で正式に百度を起訴する意向を表明していて緊張関係が持続している状態だった。

かつて、mp3音楽ファイル検索を武器にトップサーチエンジンに踊り出た百度が、書籍の分野でも同じ手法で攻めているようです。
しかし、色々と問題が起こるので有料販売も始め著作権者との歩み寄りを図ろうというのが、その趣旨なのかもしれません。

なお、日本の書籍を検索してみると、様々な本の中国語版が無料で読めるようになっていた。日本の出版社に電話してみたら、担当が休みだったので、著作権の許可があるのかは不明である。
http://wenku.baidu.com/ で「村上春树」を検索してみると……