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不調だったはずの上海万博の入場者数が近頃急増しているカラクリ

筆者が行った5月の初めには入場者は14万人程度であったが、現在は平日でも連日の30万人超えとなっている。

五月の半ば頃までは大した入場数ではなかったはずで、上海万博の不調はニュースにもなっていたはずだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100507/chn1005071956002-n1.htm

それがどういう訳か、ここに来て急に入場者数を伸ばしているのである

こういったイベントの場合、最初のほうが話題性が有るはずなので最初に行く人間が多いはずである、しかし、今回の万博の場合、最初は少なくて現在は入場者が多いという形になっている。特に夏休みになったわけでもないのに変な話である。

もちろん最初の3日間は特別チケットが必要なので、最初は価格が高いという事情はあるとおもうが、筆者が行った5月4日以降は既に普通入場券で入場できる日だった。


と思ったら、上海人に対して無料で万博チケットをプレゼントしていて、それが5月15日から有効になったようである。この無料券、単身者には配られず、家族がいる世帯(2人以上の世帯)にのみに一枚だけ配られるのであるが、家族でこさせれば元はとれるという魂胆なのだろう。なお、上海人でなくても、上海に半年以上居住していれば外人でもOKだ。
http://www.chinadaily.com.cn/hqcj/xfly/2010-04-22/content_200464.html

万博入場者数の統計をみても15日以降、一気に訪問者が増えているのがわかる。さらに今後は学生も夏休みになるのでますます混雑することが容易に予測できるのだ。

お金を払ってわざわざ日本から万博を観に来るとしたら、無料券で来ている人々と一緒に並ばなければならず、くたびれ儲けになりそうな話である。万博をみるよりバンドや上海ヒルズをみたほうが面白いのではないかというのが率直な感想だ。

しかし、タダ券じゃないと入場者が増えないって、上海人にしてみれば迷惑なだけで万博にあまり興味はないのかもしれませんね。

タダ券の水増しで大阪超えの史上最大の万博にしたいのでしょうね。普通に金払らって観光しにいくのは馬鹿くさい話です。

これからの季節、上海はクソ暑いですし、オススメはできませんね。