マイクロソフト「ごね得に折れる」Windows10は中国のみ完全無料の意味
海賊版のウィンドウズを利用している中国のユーザーも、無料でアップグレードできると米マイクロソフトが発表した。
Windows7,8を利用していれば無料で10に更新できるというのは、中国でも日本でも同じだ。
ただし、日本では、XPは対象外で、Windows7,8を買わないと更新できないので「無料」とは言えない。
しかし、中国に限って海賊版OKで、それは中国のネットで無料で入手できるから完全に無料ということになる。
海賊版でも無料で正規版にできるのだから破格の待遇だ。
#追記:
アップグレードはできるが、シリアルのないものは、海賊版のままという扱いのようだ。
しかし、今の中国でそんなキーの無い海賊版を使っている奴は居ない。
現在つかわれているWin7とかWin8の海賊版は、シリアルキーがあるものばかりだ。
海賊シリアルキーは10元くらいで売っているのに、MSは積極的に取り締まって居ないようだから、結局、中国が破格の待遇ということは変わらない。
MSからすれば、Windowsを中国の政府調達から外されたとか、海賊版ばかりだが当局はまともに取り締まってくれないとか、どうにもならないから無料で配ってしまえと思ったのだろう。
まともに金を払って正規版を使わされている日本を初めとした諸国にとっては腹立たしい話ではある。
ただ、今回のMSの決断は、もはやOSが売れる商品ではなくなってきたということを示しているのだろう。
OSもゲームと同じで、ビジネスモデルがパッケージ販売からアイテム課金に変わったという事なのだろう。
無料だろうがなんだろうが使ってくれれば有難い、なるべく多くのプラットフォームを押えて儲ける、という考えにMSが大転換したのだ。
おそらく、中国の人のみならず、今後我々がWindowsを買うことは、もうなくなるのではないだろうか。
なぜならばそれは、MSのサービスや商品を宣伝する媒体に過ぎないのだから。
その中で、一番売りたい商品は、WindowsPhoneだろう。
そこでMSは、中国の携帯メーカー小米と組んでAndroidをWindowsフォンに変えてしまう事を考えているようだ。
カスタムROMで、Androidの携帯電話からAndroidOSを消してWindowsPhoneにしてしまうのだ。
そもそも、中国のアンドロイド携帯は純粋なAndoridとは違い、GmapとかGmailとかのGoogleサービスアプリがないので、実は非常に使いにくいシロモノなのである。
アンドロイドのカスタムROMとか使って直す人も居るが、面倒だし、そもそもGoogleサービスがネット上でブロックされているのであまり意味は無い。
そこで、WindowsPhoneと無料のWindows10まとめて使えば便利でっせ! とアピールして、今ある中国のAndroidモドキを正式版のWindowsPhoneに置き換えるつもりらしい。
アプリの数次第だろうが、それはそれで中国限定では結構便利そうな気もする。
が、微信とかしかやらない中国人が、そんなMSの野望に乗ってくれるかは全く別であるが。
WindowsPhoneがバカ売れとかそんな珍事も、中国ならそんな理由であってもいいかもしれない。