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上海浦東空港から、タクシーで素早く目的地に着く、以外な方法

海浦東空港のタクシー乗り場。
長い行列があっても、管理員らしき人がタクシーと客を次々とさばくので、意外と時間をロスせずにタクシーに乗る事ができる。
北京だと、これがグダグダでメンドーなのだが、上海はかなりシステマチックに処理していて好印象だ。

今回、このタクシー管理員(正式名称不明)が意外なことに、絶大なる権限を持っていたことが判明した。
浦東空港からタクシーに乗ったことがあれば、この管理員が「どこへ行くのか?」と尋ねてくることを知っていると思う。
筆者も今まではあまり気にせずに行先を告げていたが、この客が告げる行先こそがタクシー運転手の収入に関わる重大事項だったらしい。

こんな理屈のようだ。
「運ちゃん、豫園(結構遠い場所)にいってくれ」
「お客さん、ねえ、あの管理員に川沙(近隣の場所)へ行くと言ってくれない?」
「え、なんで??」
「いやね、近い場所だともう一度、空港で客拾えるんだよ。客を拾うまでに結構並ぶんだからもう一度やらないと」
タクシー管理員に告げる行先の距離によって、彼がもう一度空港の客待ちに並べるかが決定するらしかった。
「川沙」と告げてみると、運転手は猛スピードでぶっ飛ばし遠回りもせずに30分で豫園に到着。
今回、最短記録更新です。

恐らくは速攻で引き返して、もう一度空港で並ぶのだろう。
豫園までは夜間料金込みで200元だから、この夜にうまくいけば400元以上確実に稼げるわけで、客の何気ない一言で運転手の夜の売上が大きく変動しているらしかった。

素早く着きたい時に遠回りされないためにも、運転手にこの話をして、管理員に「川沙」と告げるのも一つの方法かも。