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中国との安売り競争に勝利しても、全く嬉しくない

 1元20円時代になって、中国はもう安くはない。

だから、中国から日本に生産拠点を移すなんていう報道もチラホラとあるようだ。
これは、技術とかそういうものではなく、円安という値引き競争で中国との競争に勝ったからだとも言える。
 
そうだとすると、割のいい仕事がどんどん日本にだけ来るはずもなく、高給が貰えるはずもないということがすぐにわかる。
単に、中国で今までやって居た仕事が戻ってくるだけで、世界的に競争力のある技術が開発されたわけでもなんでもないのだから、景気が今一つなのも当然だ。
価格で勝負して、日本が中国と同じく低コスト国になりますということに過ぎない。
 
仕事を通じて、日本にも後進国の貧しさが忍び寄りつつあるわけで、その仕事をする人は豊かにはなれないだろうなと。
 
先進国の一人勝ちから、先進国でも後進国でも、運と能力のある奴ばかりが儲かるという結論になるんでしょうね。
後進国の人には福音ですが、先進国の普通の人にとってみれば自らがドンドン安売りされてゆくわけで、自分も含めて全く嬉しくないという話になるわけです。
 
先進国の人間だからといって優れているわけではないということが、こちらに居ると良くわかるので、仕方のないことなのかもしれませんが。