中国インターネット事情

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中国人がイメージする日本の物価は補正されつつあるが、日本は…

昔のイメージを引きずっているためか、まだまだ日本は豊かで、とにかくなんでも高いと思っている中国人もそれなりにいたりします。
昔から経済や科学技術が発達している国という印象がある上、ちょっと前なら、不法入国してでも日本で働けば大金持ちになれたという記憶も影響しているのでしょう。

漠然と、そういう人々は中国の物価の10倍ぐらいと考えている様子なのですが、
そんな彼らに、今の日本の現実を伝えると……

日本のサラリーマンの小遣いが3万くらい=1500元
反応:少なすぎる。物価の高い日本。それで人付き合いできるのか?

日本の牛丼290円=15元
反応:そのあたりで売っている安い弁当と変わらない。そもそも、同じ吉野家でも日本の方が安くないか!? マックも中国のほうが高い。

日本の都心から1時間の家(千葉県)50平方メートルの家 土地保有期限なしで180万円=10万元
反応:マジかよ。日本の家ってそんなに安いのか? 一桁ちがうんじゃないの? 少なくても上海には無い!

そんなに安いなら買物に行ってみたいという人が増えるわけで、中国人にとって日本が人気の旅行先となるのも当然かとおもいます。一昔前にあった、日本人の香港買い物旅行のようなものです。
が、相変わらず日本ビザはいろいろと面倒で、客が殺到しているのにシャッターを閉めている店のようにも見えます。

コンテナで密入国してでも日本で働いて金を稼ごうとしたチャレンジングな中国人は、現代なら中国での創業を選択する=「その方が儲かる」ので絶滅しています。
はっきりいうと、ビザを極力簡単にしてしまったほうが、日本としていい商売になるはずなのですが、日本側がイメージする中国の物価の補正が進んでいないので「中国人=日本で働きたい」のような単純な思い込みから抜け出せずに、むざむざ商機を逃してしまっているわけです。

今、日本に行く中国人の大多数は、買い物したらとっとと帰ります。
日本で働いてもさして儲からないのを知って居ますから。