中国インターネット事情

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小米携帯みて、携帯はもうこれでいいや的な感想

ノートパソコンといえば最初の頃はすごく高額商品で、凄い商品だ! という感覚があったものでした。
しかし、今となっては、どのメーカの製品を購入してもそこそこ動くので、普通に使う分には「もうどれでもいいや」という状況です。

同じ価格帯の製品でも時間とともに徐々に性能が向上していくし、必要な機能がその向上範囲にすっぽり収まってしまうなら、次も同じぐらいのものを買えばいいし、
価格に比べて性能が大幅に向上していれば、次はもっと安い製品でも間に合う。
ノートパソコンで今以上に金をかけてもやりたいことがない今、性能の向上にしたがって価格が下がるのも当然ということになります。

そして、携帯電話もいよいよそんな時代に突入しつつあるのだと思います。
もう、別にアップルじゃなくてもいいし、サムスンでなくてもいい。
確かに最初のころのiPhoneガラケーに比べて先進的だったので高くても買う価値があったし、
サムスンの携帯もスピードが速く良かったのでしょう。

しかし今では、動画、ネット、写真、ゲームと普通にこなせるし、どれでも電池以外はあまり不満はない。
少し前に、サムスンの携帯がベンチマークに最適化されていたという問題が話題となっていた。
もし、人間にはわからないからいいだろうという事で偽装したとしたら、その性能には一体何の意味があるんですかという話になってくる。

人間がよくわからないと言えば、フルHDディスプレイを携帯に搭載しても利用者には違いが判りません。
実は、中国の携帯ブランド小米携帯にもフルHDディスプレイタイプがあります。これが1999元~2499元で売られていたりします。
1.5GHzの4コアでHDディスプレイじゃないものは、799元です。

アップル、サムスンを初め世界中のあらゆる携帯が流入しているこの中国で、品質と価格の絶妙なバランスで支持者を増やす小米の価格はこんな感じです。
この小米携帯を誰が使ってもさほど不満は出ないレベルだと思いますので、
今後の携帯の価格って、ハイスペック版:2000元=32,000円、一般版:800元=13,000円ぐらいが基準になるのではないでしょうか。
この価格の携帯でも、代替わりするごとに性能は上がってゆくので、今後はノートパソコンと同じような状況に陥るものと思われます。

今どんなに成功していても、ハードだけのメーカは今後ますます厳しくなるものと思われます。
逆に、もともと存在感のない日本勢への打撃は意外と小さいのかもしれませんね。