中国インターネット事情

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XPのサポートがいよいよ終了で、中国はサイバーアナーキー地帯に

MSが、ついにXPの面倒なんか見ていられるか! と言い出した。
それでも中国に残される多数のXP。

北京三元東橋の超大型ディスプレイから、上海地下鉄のテレビ、そしてスイカみたいな改札装置、そしてKTVのカラオケまで、何から何までXPが走っている。
まともにライセンス払っていたら、やっていられるか! と言うくらい湯水のようにXPを使う中国。
ここまでXPが普及したのも、Win98系より安定度が高く、Win7とか8では厳しいアクティベーションがXPなら比較的簡単にクラックできるという点が挙げられる。
今後、マイクロソフトがサポート止めようが何しようが、中国からWindowsXPがなくなる事は無いだろう。
勝手に、中国のインフラ化しているのだ。

逆に、マイクロソフトがサポートを止めれば、今まで中々入り込めなかったブラウザ等もネットサービスのように国産製品で埋め尽くすチャンスが訪れる事になる。
XPは完全に中国共通プラットフォームとして異次元の展開を見せるかもしれない。

ただ、ブラウザなどは一生懸命に作るかもしれないが、セキュリティパッチは放置プレイではないだろうか。
もちろん、ウィルス対策ソフトがあるので、それがある程度カバーするかもしれないが、そもそも対策ソフト自体がトロイだから気が抜けない。
今後、アナーキー状態になったXPが、ウィルスの巣と化してサイバー攻撃のゆりかごとなるのは間違いがない。
それが中国に沢山存在していて、インターネットにつながっているという状態。

これがどういうことかと言えば、
中国のPCから某国へ攻撃。で国際問題化という一連の流れを、なりすまし事件で有名になったあの手法で行う事ができる。
とある民間ハッカーから、国家級ハッカーまで、MSと中国が用意してくれた大量の踏み台を使って、いろいろと中国発のサイバー攻撃を行うことが可能になるのだ。

ネット謀略的考えると、外国から中国のPCを踏み台にして攻撃をすれば、「中国からハイテク企業にサイバー攻撃!」なんて話題で新聞を埋め尽くすことになる。
わざと中国との関係を悪化させたかったり、危機感を煽るには非常に有効な手だ。

今後、MSのような一企業が利益もなしにフォローし続けることは難しいだろうから、このような問題を避ける為に取りあえず政府がインフラ化しているXPの面倒を見るしかないのではないだろうか。
それも、逆の意味でアレではなるが。

取りあえず、普通に正式版Win7を使うのが、もっともよい方法だと思う。
なぜ、Win8ではないのか? もちろん使いにくいからだ。PCにタッチパネルなんか要らないって。メトロ廃止してもっと軽くしろと言いたい。