中国インターネット事情

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google+ハングアウトは中国でもSkypeより画質音質が良かった。但し…

無料通話といえば最近はLine等も流行っていますが、昔からあるのがSkypeです。
元々、P2Pファイル交換システムを基にしたこのソフトは、無料通話とP2P故の投資コストの低さが相まってあっという間に世界に広がったわけです。
現在はSkypeマイクロソフト傘下の会社なっています。

さて、Skypeは便利なのですが音質が悪い場合があったり無料版では通話人数に制限があったりします。
そこで、最近になって使うようになったサービスが「google+ハングアウト」です。
http://www.google.com/intl/ja_ALL/+/learnmore/hangouts/

Google先生らしい太っ腹な精神で、無料なのに最大10名が同時通話が可能。
筆者が使った限り画質や音質も問題なし。
有料のテレビ会議システムも裸足で逃げ出しそうな性能を誇ります。

なんでこれだけ高品質かといえば、このサービスがP2PではなくGoogleのインフラを利用しているためと思われます。
つまり、クライアント、サーバ、クライアントという流れで通信しているため、そこにスーパーノードの中継とか余計な物が入らないわけです。
コンピューターの価格が下がり中央サーバを高機能化できる今、無料通話サービスにおいてはP2Pはすでに時代遅れなのかもしれません。
Googleが提唱したクラウドも、中央で処理するという考え方ですし、
Googleには中央集権をまっしぐらに進めてもらって、サービスを高機能化してほしいものです。

このgoogle+ハングアウトを中国でも利用してみましたが、VPNを通せばVPNを通したSkypeより画質音質共に良好でした。
但し、残念ながらVPNがなければアクセスすらできません。この点、Skypeは接続可能です。

さて、このgoogle+ハングアウトを利用すれば、簡単に自分の画面を相手に見せることもできたりして使い勝手は良いです。
皆のカメラをOFFにすれば、ほとんどゼーレです。

取りあえず、これを使えば実体が集まってやるミーティングの数を大幅に減らすことができそうです。