中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

中国で一番有名な日本人の称号 文春の報道のおかげで"今後"は加藤氏か?

ビールのCMが圧倒的な印象を残している国際ジャーナリストの時代は良かったのかもしれない。
何を言おうと、それを検証するのには時間が必要だったのだから。
真実が明らかになるまでの時間を利用して、著作や講演などいろいろな活動が可能になる。

もちろんこういったタイプの商売の場合、その時間は長ければ長いほど良いのは言うまでもない。
それが商品寿命に直結するからである。

しかし、商売上不幸なことに、国際コラムニストの時代にはGoogleがある。
あらゆる発言はあっという間に検索可能で、さらには、言っていることが本当かを比較的簡単に検証できるのである。

"中国で一番有名な日本人"ではないのは、Google百度で調べれば明らかだし。
違うのに、なぜそれを言うのか? という話になる。

しかし、今回の事件のおかげで彼は蒼井そらを抜いて「中国で一番有名な日本人の称号」を得ることができるかもしれない。
「唐駿」の事件の時もそうだが、中国人はこの手の話題が大好きだからである。
面白い話だと認識されているのか、今まではほとんど注目されていなかったのに文春の発表以降急激にネット上での注目が集まっているようだ。
つまり、そんな人は今まで知らなかったが、今回の事件を機に知ったというネットユーザーが大幅に増えるかもしれないのだ。


事件後急上昇する百度指数 事件がなければ誰も興味がないんじゃないのかというのはもちろん秘密

とするなら、この事件によって、中国で一番有名な日本人になる可能性が出てきたのである。
しかし、中国ネット界の英雄だった「唐駿」が、事件を境に今や"ただのアレ"という評価が定着している。
同じように、中国で一番有名な日本人の評価が、非常に残念な事になる可能性がある
こういう評価があっという間に広がるのも、ソーシャルメディア故ということであろうか。
こんな商売上厄介なものも、国際ジャーナリストの時代にはなかった。


文春報道後、加藤氏と蒼井老師が並びつつある。現在、若干蒼井老師優勢

日本人の評価の為にも、ぜひ蒼井老師に中国で一番有名な日本人の座を守っていただきたいものである