中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

欧州最大の家電小売店Media Markt 慎重な姿勢で中国ECに進出

10月18日、欧州最大の家電小売店メディアマルクト(Media Markt)電気は中国でネットモール(www.mediamarkt.cn)を立ち上げたことを発表した。
メディアマルクト電気の中国CEO浦绍博によると、ネットモールの登場は同社の中国でのマルチチャネル戦略の始まりである。
しかし、この計画の初期段階では、メディアマルクトのネットモールのサービス範囲は上海地域に限定されている。

紹介によると、メディアマルクトネットモール10月12日にオープンした。
10カテゴリの8000種類以上の商品を提供している。
現在のところ、実体の店で商品を受け取る方法と宅急便2つの運営モードを採用している。
今のところ、オフライン商店の40%の商品がネットで提供されている。今後は毎月オンラインで3000‐4000種類の商品を増やし、徐々にすべての商品をオンラインで提供する予定。
価格が常に調整されるため、オンラインとオフラインの価格は一致しないという。

現時点では、家電ネットショッピング分野では、京東商城、蘇寧易購、国美などのモールがあって、競争がすでに非常に激しい。
この分野で自分の場所を得ることはメディアマルクトにとっては大きなチャレンジになる。

メディアマルクトはEC分野の価格戦争には参加しないと浦绍博が述べた。
彼によると、今中国国内のEC分野の競争が激しいが市場はまだ飽和していない。一部の企業は低価格の赤字で市場シェアと引き換える戦略を採用しているが、それでは長く続かない。
最終的に、市場が企業の儲けを重視するようになるターニングポイントを迎えることになる。その時、一部の企業は淘汰されるという。

メディアマルクトは赤字で市場シェアと引き換えることはしないと浦绍博が強調した。
初期段階では、巨大な物流システムを構築しない。現在のところ、ネットモールは実体の店の倉庫を使っており配送も上海に限られている。
ネットモールと実体の店の合計投資額は2億ドルを超えないという。

現在、小売市場全体が落ちている状況により、メディアマルクト中国今年の発展は暫くネットモールに集中するが、実体の店舗の拡大にもあきらめないと彼が表明した。
今年は既にいくつかの場所を視察した。来年はまた新しい店を開設する。
現在のところ、中国では実体の店の場所選定とEC二重の課題に直面していると彼は正直に言った。

メディアマルクトは2010年11月に中国に進出。上海で7店舗をオープンしている。