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中国製薬企業株が上昇 日系製薬企業の薬に対する不買運動が材料視

さまざまな分野に波及する不買運動。日本車やデジタルカメラなど、様々な影響を与えている。
そうした中、北京、天津、成都など中国都市部の病院が日本の薬の不買運動を行っているという報道がなされている。
それにしたがって、中国国内の製薬メーカーに思惑買いが入り株価が上昇しているのだ。

ただ、薬は自分の体に直接入れるものだし、自分の命がかかっているので、容易には代替できるものではない。
同じ成分と表示はされていても、質の問題もある。
なにせ、カプセルは靴の材料、抗生物質を作るときにはドブから集めた油を使っていたと報道されていたくらいである。
患者の信頼感は限りなく低い。
したがって、車やデジタルカメラのようにいきなり中国製に変えることは難しいと思われる。

株投資家の思惑を素通りして、しばらくは欧米系がこの需要をかっさらうことになるのかもしれない。