中国インターネット事情

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あるWeiboアカウントの乗っ取り事件

あるWeiboユーザーが自分のWeiboにログインしてみると、見た事も無い写真、書いた覚えのない文章が掲載されていたという。
女性が使っているWeiboだったが、何故か自己紹介の所には見知らぬ男性の写真が掲載されていた。
しかし、乗っ取った相手は何故かパスワードを変更するのを忘れたようで、ハッキングを受けた後も元のユーザーがそのままログイン可能だった。。
自分の写真を掲載して、肝心のパスワードを変えないという微妙なハッカーも居たものだが、どうも中国ではアカウントの乗っ取りは日常茶飯事に起こっているようだ。

Weiboに限らず、中国の多くのWEBサービスは日本と同じでID&Password式のログイン方法である。
このパスワードが、本人の知らぬ間にクラックされてしまうのだろう。

立派な不正アクセス行為だが、それほど大したハッカーでなくてもパスワードクラック出来てしまう点も問題なのだろう。
しかしこれは、中国の人々のプライバシーやセキュリティに関する意識が低いために起こるべくして起こっているとも言えるのだ。

3Q大戦とよばれた、中国製IMと中国製ウィルスソフトの戦いで、互いに相手のソフトは危ないと非難合戦をしていたが、筆者からすればどちらも黒。
少なくてもグレーだと思っていたが、今でもそれらのソフトのシェアは減少する事なく使われ続けている。
さらに、P2Pソフト等も中国にあるPCには大体入っていて、そんなソフトばかり入れているから知り合いのVaioにウイルスが50位入っていたのを見たことが有る。

こんな感じであまりセキュリティを意識していないわけで、いつも利用しているパスワードも自分の誕生日とか1~9とかいい加減なものが多い。
誕生日は誰でも見える自己紹介のページに掲載されているのだから、鍵と金庫が一緒に置いてあるようなものだ。

こうして、中国ではQQのアカウントが乗っ取られたり、Weiboのアカウントが盗まれたりと言った事が頻発しているようだ。

自分の身分証明書が登録されたWeiboアカウントを盗まれたら最悪だと思うが、そんな事を深く考えているようでも無く、パスワードは忘れず簡単な方が良いという理由で今日もいい加減なパスワードが登録され続けているのである。