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中国版「食べログ」大衆点評 ふつうにやらせですが別に誰も困りません

去年の今頃はグルーポンのおせち問題で盛り上がっていたが、今年年初の血祭り対象には食べログが選ばれたようだ。
なんでも、食べログのお店ランキングにヤラセがあったと言う。
クチコミ投稿代行業者が良い評価の投稿をして店の評価を上げるという良くある手法で、目新しさはまるでない。
むしろ、今頃気づいたのか? という疑問をもつ。

テレビCMや新聞広告とさほどの違いはないだろう。いくら商品を紹介する女優が綺麗でもそれらの情報をそのまま鵜呑みにする人は居ないだろうし、
ネットの情報で評価が高いとしても、それなりに参考にする程度にすぎないのではなかろうか。
そもそも、テレビやネットをちょっと見たくらいで、正しい情報がすぐに手に入るわけがない。

信憑性としては、テレビや雑誌の少人数のスタッフが作成するランキングにくらべ、食べログのほうがまだ不正業者? も含め関わっている人間が多いだけマシというものだろう。
関わっている人間が多いほど、少人数の意向が反映しにくくなるからである。

さて、
こちら中国ではサーチエンジンの順位は金で買え、様々なランキングは大小様々な所によって操作されている。
大衆点評も例外ではなく、いきなりコメントが消えたり、知らないところがいきなり上位にあったり、なかなか激しく楽しく操作されているようだ。
これは別に外部業者がやっているのではなく、大衆点評自身がやっているのだろうけど。
もちろん、代行業者や自作自演も沢山ありますが。

SEO屋に持っていかれるくらいなら自分でSEOやる大手サーチエンジン会社。
・クチコミ投稿代行業者に持っていかれるくらいなら、自分で口コミ操作する大手口コミサイト。
と、まあこんな感じで、中国合理的すぎなのである。

しかし、そんなやらせサイトに使い道はなさそうに思えるが、結構みな喜んで使っています。
サーチエンジンの上位が広告ばかりなのは皆知っているし、口コミサイトを利用する場合は、評価によるランキングではなく投稿数によるランキングを利用するようにしたり。
上に政策あれば下に対策あり。少し工夫すれば別にどうということはないのだ。

食べログも、そこまでは行かなくても、まあそう言う物として、今まで利用してきたんじゃなかったの? と思うわけです。
こんな事で大騒ぎって過保護なのかどうなのか良くわかりませんが、どこの誰かが勝手に検閲して選択肢を狭められるより、ユーザー側の工夫の余地を残しておいてほしいものです。