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中国 北京市 微博(Weibo)が実名登録制へ

12月16日、北京市人民政府新闻办公室、北京市公安局、北京市通信管理局、北京市互联网信息办公室は共同で「北京市微博客发展管理若干规定」を発表した。
規定によると、微博で情報コンテンツを作成、複製、発表、配信する場合、実名を使ってアカウントを登録することになる。

北京市の関連部門の責任者の説明によると、本当の身分情報はバックグラウンドでの登録のみ使用される。
ユーザーが微博サービスを利用する名前は自由に決めることができる。つまり、「バックグラウンドでは実名、フォアグラウンドでは自由」である。
また、当然ながら微博で情報を見るユーザーに対して、制限の規定はない。

微博ユーザーの登録情報に対する保護を強化するために、北京市は、微博サービスを展開するサイトは微博ユーザーの登録情報の安全を保護する義務があることを規定した。
更に、サイトに対して明確な要求を出した。
「健全なユーザー情報セキュリティ管理制度を確立してユーザー情報の安全を保障し、ユーザー情報を漏えいを禁止する。また義名の微博ユーザーを作成してはならない」

既に微博サービスを展開していたサイト及び既に微博アカウントを開設したユーザーに対して、北京市は次のように要求した。
「この規定が発表される前に既に微博サービスを展開していたサイトは、この規定が発表されてから3ヶ月以内にこの規定によって北京市インターネット情報コンテンツの管理部門に関連の手続きをして、既存ユーザーを規制するべきである」

新浪、捜狐などの微博サービスプロバイダによると、微博実名登録は偽情報や有害な情報が微博を介して広がることを抑制し、健全なネットワーク環境を作成することに肯定的な効果を持つという。
また、これらの微博サービスプロバイダはこの新しい規定の実施後の微博業務の発展には自信を持っている。

中国ではツイッターは見れないが、そのクローンとして誕生したのが微博である。
温州の事故への非難や公務員のバカ息子への人肉検索、愛人の豪華な暮らしぶりなど、有害情報(笑)が広がって困っていたので、拠点とする微博業者が多い北京市で実名制にしてみたようだ。
タオバオと違って物を売る訳じゃないし、いちいち登録するのは面倒だろう。
グダグダになりそうな予感がするのだが、3ヶ月後にちゃんとできているか? 微博どうこうよりそちらのほうが興味がある。
この件については、追って報告する。

それにしても、これはテンセントQQの微博にとっては追い風か? 彼らはシンセンだし。